今回は計10家族が参加され、部屋がいっぱいになりました。
今年から治療を始められたひとも多かったのですが、すでに治療を終えられた方、上の子が耐性導入の治療済みで二人目のお子さんの治療中の方もいらっしゃってご経験を活発に発言し、アドバイスされました。
(Mさん)<一人目の子は今は何でも食べられる。>
一人目のときは米、小麦が除去の上で、さつまいもも駄目でもっぱらじゃがいも中心の生活だった。今も大変といえばそうですが、そこまでやったので二人目の今は余裕をもって育てています。加工食品で油は植物油と書いてあるものではなく、具体的に素材を明記してあるものを買っていました。
(先生)米・小麦両方は大変だ。どのくらいで飽きましたか?
(Mさん)いもは一週間で飽きました(笑)。
(Nさん)一人目の子は今は何でも食べられる。
二人目は「あれもこれも食べられない」ではなく「それしか食べられない」と考えて日々をすごした方が楽だった。よい方に思うようにした。
外食もしたい気にはならなかった。
逆に野菜好きになった。
※2人目はアレルギーになりました?
→結局2人目(現在10ヶ月)も出たが、一人目より出方が遅かった。発疹の出方も違う。(中島さん)
※子供の発疹など…どう見ていけばいいのでしょうか?
→気づいたことをメモし、先生に報告する。報告していけば、だんだんとわかってくるようになった。(中島さん)
(TOさん)<最近、限界値を始めたばかり>
うつぶせで寝ていると、顔が赤くなるので湿疹かどうかわかりにくい。入浴後もそうです。見るタイミングでころころ変わる。《これは、限界値検査のときなどの話です》
(Tさん)
症状を書き留めて行くうちに目立ったことだけを注意していればいいことがわかってきた。いろいろ経験していくうちにわかるようになる。
(先生)
食べてどれぐらいで出てきたかが重要!
タイプには大きく分けて特異的反応と非特異的反応がある。
「特異的反応」は何らかのアレルゲンを食べてすぐでる反応。
「非特異的反応」は体を温かくしたときなどにでる反応。
食べたときと食べないときの比較、食べる前と食べた後の比較、昨日お風呂に入ったときと今日、食べてお風呂に入ったときの比較などなど、すべて比較、比較で見ていきます。最初はわかりにくいが、ひとつわかると後の食べ物のときはずっとわかりやすくなります。
(Tさん)
赤くなったことに対して神経質にならないことが大切!
自分の子も最初汗をかかなくて心配だったが、2歳になってから肌からぐっと良くなってびっくりしている。
→アトピーの肌の弱い子は汗が出にくいのは確か(先生)
※よそのおうちに呼ばれたとき、お茶受けなどでなにか出されたとき、この子はアトピーだから○○が食べられないとはとても言いにくい。
(Tさん)
あらかじめ、何か出されることが予想されていたら、こちらでなにかアレルギー用の手作りのお菓子などを持って行くようにしていました。だって、こちらが食べられるものがなくて、相手だけが食べるわけには行かないので相手も食べられないと気まずくなる。こちらがアレルギー用のお菓子を食べていれば相手も気兼ねなく食べられる。アレルギーということで相手も決して失礼だとはおもわない。出されたケーキなどはいただいて帰り、主人などに食べてもらえばよい。
※実にいい対策です。アレルギーの先輩からのベスト・アドバイスです。
※旅行するときでも、あらかじめ何と何のアレルギーがありますが、対応できますか、と聞いて対応できるホテル・旅館を選ぶ。今では基本的なアレルギーに対しては対応してくれるところが多い。米や小麦など対応が難しいものについてはこれこれのものはこちらで用意しますから、それで調理をお願いしますと言えばよい。
(Nさん)
うちは日本料理のお店をやっているのですが、この間患者さんの○○さんのお父さんのお祝いで家族がパーティーを開くことになりうちに来られたのです。うちは日本料理の専門ですから、問題となったのは、アレルギー用の醤油です。主人がこれはとてもうちでお出しする料理には使えないということで、結局ポピー薬局から3種類の醤油を取り寄せて、それを適当な割合でブレンドして大豆醤油に近い風味にして使い、喜ばれました。
※やはり料理のプロは違いますね。
※アトピーの子は腸内環境が良くないの?便の回数が多いのが気になります。
ヤクルトのLG・・・菌というのはいいのでしょうか。
(先生)アレルギーをよくするのに腸内環境が重要だというひともいる。乳酸菌の中でいいと言われる菌を推奨したり、いい乳酸菌を育てるとされる、オリゴ糖を推奨するひともいるが、言われるほどの効果は聞いたことがない。直接、限界値を上げるほうが遙かにいい。
便の回数は低月齢の子は多い。5、6回は普通と考えて問題ないでしょう。
逆に便秘の方が体調が良くない。食べたものは24時間以内で出すのが望ましい。
※妊婦中にある食べ物を除去してきました。その所為で子供が小さくなったのでしょうか?
→体質的なことで、除去食との関連性は薄い(先生)
※妊娠中に除去食をすべきなんでしょうか?
→妊娠中は免疫抑制物質が働いているので、食べても食べなくても胎児には影響は無い。
産まれてからは抑制物質が無くなるので、気をつけなければならない。
あるアレルゲンに対して、早く出れば出るほど、そのアレルギー反応が強いものになる(先生)
※産まれてからはどう対処すべき?
→湿疹が出てから除去食などの治療をしていけばOK。早期治療が早期回復につながる(先生)
※栄養学的に牛乳は必要なの?
→野菜からとれるカルシウムで十分。本当のところカルシウムがどれだけ必要なのかはわかっていない。(先生)
※大豆除去の場合、どんな豆類を除去していいのか分かりません。
→豆はたんぱく質が多いかどうかでアレルゲンになりやすいかそうでないかが決まる。緑色をした豆はそれほど多くない、ただしそらまめは別。黒豆は大豆の一種です。大納言とか金時豆とかは小豆と一緒で炭水化物が主成分の豆でまず大丈夫。ピーナツは強力です。
(?さん)アメリカではピーナツアレルギーの人がキスをしてアナフィラキシーになったと聞いたことがあります。
(Tさん)他の子と遊んだだけで湿疹になったことがある。その頃はいろいろな原因で悪化していてなにが悪いのか、さっぱりわからないときもあった。
コーヒー豆、小豆などは糖類が多いのでアレルゲンになりにくいが、そらまめ、ナッツ類などはたんぱく質が豊富に含まれているため注意が必要(先生)
※親戚や、会社の上司などの家に招かれたときどう対処したらいいのか?
→食べれるものを自ら持っていく。言えそうな相手なら前もって言っておくのもひとつの手
(?)先生、小麦のアレルギーの場合麦茶も駄目ですか?
(先生)原材料は大麦です。大麦と小麦はアレルギー的にはほとんど同じですから、もちろん、駄目です。五穀茶とか十六茶とか、ミックスされているものも駄目です。ただし、微量の場合は症状が気がつきにくいかもしれません。
(Nさん)私も麦茶に注意しないまま飲んでいて、あるとき先生に言われて「ハッ」としたことがあります。今では笑い話です。
新しいひとの中から役員を二人追加して、仕事の引継をしてもらいました。
今日は古くからのお母さんが耳よりの経験、情報を言ってくださり、明るく活発な雰囲気でした。次の会合は未定ですが、八月か、九月の早い時期にもしたいと思います。
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